内臓と筋肉と自律神経

【内臓と筋肉に影響を与える自律神経の重要な役割】

自律神経とは
自律神経は、交感神経と副交感神経の2つで構成され、私たちの体内で重要な役割を果たしています。自律神経は、内臓や筋肉の動きを自動的に調整し、ストレスやリラックスの状態をコントロールします。

内臓への具体的な影響
心臓
交感神経が心臓の鼓動を速くし、副交感神経が鼓動を遅くします。
例えば、ストレスを感じると心臓がドキドキするのは交感神経の働きによるものです。

胃腸
副交感神経が働くと消化が促進され、交感神経が働くと消化が抑えられます。
ストレスがかかると胃が痛くなるのは、交感神経が優位になっているためです。

肝臓
交感神経が働くと、肝臓がエネルギー源となるグルコース(糖分)を血液中に放出し、体を動かすためのエネルギーを供給します。一方、副交感神経が働くと、肝臓はエネルギーを蓄える方向にシフトし、体の休息や回復を助けます。

 


交感神経が優位になると呼吸が浅く速くなり、副交感神経が働くと呼吸が深くゆっくりになります。緊張やストレスを感じたときに呼吸が早くなるのは、交感神経の作用です。

 

腎臓
交感神経が働くと腎臓の血流が減り、尿の量が減少します。一方、副交感神経が働くと血流が増え、老廃物の排出が促進されます。これにより、体の浄化が進みます。

膵臓
副交感神経が働くと膵臓から消化酵素やインスリンが分泌され、食べ物の消化や血糖値の調整がスムーズに行われます。ストレスが強いとき、交感神経が優位になるとこれらの働きが抑えられ、消化不良や血糖値の乱れが生じやすくなります。

 

膀胱(尿漏れ)
副交感神経が働くと膀胱が収縮して排尿が促進されますが、交感神経が過度に働くと膀胱が緊張しすぎ、尿漏れが起こりやすくなります。ストレスが多いときに尿漏れが起こることがあるのはこのためです。

筋肉への具体的な影響
筋肉の緊張
交感神経が筋肉を緊張させ、副交感神経が筋肉をリラックスさせます。肩や首のこりは、交感神経の影響で筋肉が緊張しているために起こります。

 

血流
交感神経が血管を収縮させて血流を抑え、副交感神経が血管を拡張させて血流を促進します。手足が冷えやすいのは、交感神経が強く働いているからです。

 

疲労回復
副交感神経が筋肉の回復を助け、リラックス時には疲労が効果的に解消されます。

 

自律神経のバランスが崩れると
自律神経のバランスが崩れると、内臓や筋肉の働きに悪影響を及ぼし、自己治癒力、つまり体が自分で治る力が低下します。これにより、慢性的な疲労や痛み、消化不良、冷え性、さらには尿漏れなどの症状が現れやすくなります。

 

改善方法
自律神経のバランスを整えるには、深呼吸や軽い運動、ストレッチが効果的です。
また、当院の【シナプス療法】は、自律神経の調整と自己治癒力の向上をサポートします。

 

自律神経のバランスを保つことは、健康を維持し、体の自然な治癒力を高めるために非常に重要です。

 

KAIZEN LAB.